留学生向け eSIM:1 学期ずっとオンラインでいる方法
最終更新日:2026年9月6日
到着した日の午後のことは、誰も教えてくれません。着陸すると、空港の Wi-Fi はまだ持っていない電話番号を求めてきて、タクシーアプリは読み込まれず、部屋のドアの暗証番号が書かれたメールは手の届かないサーバーの上にあります。留学生向けの eSIM は、まさにこの空白のためにあります。飛ぶ前にデータプランを買い、家でインストールしておけば、向こうでスマホがネットワークを見つけた瞬間に動き出します。
これは、このガイドの実用版です。1 学期のあいだに eSIM ができること・できないこと、銀行の認証コード用に自宅の番号を生かしておく方法、学生が実際に使い切るデータ量、意味のあるプランのサイズ、そして現地の SIM のほうがまだ私たちより優れている場面。私たちは eSIM を売っている側なので、おすすめはその点を差し引いて読んでください。それでも、間違ったものを 2 回買うより、正しいものを 1 回買ってほしいと思っています。
最初の数週間がすべて
1 年分のデータを一番安く手に入れる方法は現地の携帯電話契約ですが、初日には結べません。ドイツでは住民登録(Anmeldung)の済んだ住所と、たいていドイツの銀行口座を求められます。フランスではほとんどの契約にフランスの銀行口座が必要で、その口座を開くには住所の証明と使える電話番号が必要になりがち。到着したばかりのあなたは、この輪の外側に立っています。イギリスとアメリカはプリペイドに寛容ですが、店に行くにはまず店がどこにあるかを知っている必要があります。
売店で買うプリペイド SIM は昔からの解決策で、今でも通用します。問題はタイミングです。営業時間内にパスポートを持って店にいる必要があり、EU のいくつかの国では本人確認が通るまで SIM は動きません。eSIM なら列に並ばずに済みます。オンラインで買えば数分で QR コードがメールに届き、プランは必要になるまでスマホの中で待っています。売り文句はそれだけです。ほかのあれこれを片づけている間も、あなたはオンラインでいられます。
自宅の SIM はスマホに入れたままに
ここは学生がいちばん間違えやすいところで、しかも高くつく失敗です。銀行も大学のポータルも、アプリの半分も、認証コードはまだ自宅の番号に送ってきます。その SIM はそのままにしておきましょう。デュアル SIM のスマホなら両方の回線が登録されたままなので、eSIM がデータを担当し、自宅の SIM は通話とショートメールを受け続けます。eSIM をモバイルデータ回線に設定し、自宅の SIM の「データローミング」はオフにして、知らないうちに請求が膨らまないようにしておきます。
出発前に、自宅の通信事業者に確認しておきたいことが 2 つあります。1 つ目は、海外でショートメールや電話を受けると自分のプランではいくらかかるか。着信のショートメールはたいてい無料ですが、着信の通話は有料のことが多いです。2 つ目は、1 年の留学で足をすくわれやすい点。プリペイドの番号は一定期間使わないと解約されます。事業者によって 3 か月から 1 年までさまざまです。自宅の SIM はときどき残高をチャージするか、番号を維持できる一番安いプランに移しておきましょう。
できるところでは、2 段階認証をショートメールではなく認証アプリに移しておきましょう。キャンパスの Wi-Fi を含めどんな回線でも動き、SIM がどの国にあるかも気にしません。
iPhone と Android での具体的な設定手順はこちら: デュアル SIM の使い方ガイド。
データ専用の eSIM に現地の番号は付きません
はっきり言っておく価値があります。観光客はほとんど気にしませんが、学生は気にするからです。alodata の eSIM はデータ専用です。現地の電話番号は付いていないので、現地のショートメールも普通の通話もできません。WhatsApp、FaceTime、Telegram、Teams はどれもデータ通信でちゃんと動きますし、日常のほとんどはそれで足ります。
ただ、大家さんは現地の番号に電話することにこだわるかもしれません。銀行によっては国内の番号にしか認証コードを送りません。大学がロッカーの暗証番号をショートメールで送ってくることもあります。その壁にぶつかったら、番号のために安い現地のプリペイド SIM を手に入れてデータには eSIM を使い続けるか、住所と銀行口座がそろった時点で現地のプランに本格的に移りましょう。多くの学生は 2 か月目にはこの使い分けに落ち着きます。番号は現地の SIM、国境を越える週末旅行は eSIM、銀行は自宅の SIM。3 枚とも、最近のスマホ 1 台に収まります。
1 学期で実際にどれくらいデータを使う?
キャンパスでは思っているより少なく、それ以外の場所では思っているより多く使います。大学はほぼどこも eduroam か独自の Wi-Fi を用意していて、学生寮にもたいてい何かしらあります。遅くて、ポートの半分がブロックされていたとしても。結局モバイルデータが受け持つのは、通学の移動、街なか、部屋の回線がつながるまでの最初の数週間、そして寮のネットワークが音を上げる夜です。
正確な数字は使うアプリ次第なので、ざっくりとした目安です。地図のナビはごくわずかで、1 時間あたり 10 MB もいきません。音楽ストリーミングは 1 時間に 50〜100 MB ほど。ショート動画のスクロールが予算の敵で、1 時間あたりおよそ 1 GB。ビデオ通話は 1 時間に 500 MB から 1 GB ほど、720p の録画講義も 1 時間あたり 1 GB 近くになります。
| 使い方 | 月あたり | こんな人に |
|---|---|---|
| 軽め | 5〜10 GB | 家でもキャンパスでも Wi-Fi が使える人。データは地図とチャット、バスでたまに見る動画に。 |
| 標準 | 15〜20 GB | 大学の Wi-Fi は良好、家はいまいち。SNS の動画を少しと、データ通信での実家への通話。 |
| ヘビー | 50 GB | スマホがメインのインターネット回線か、講義のためにノートパソコンをテザリングする人。Wi-Fi なしでストリーミングも。 |
2 つの行の間で迷ったら、大きいほうを買いましょう。月の 26 日にデータが底をつくストレスは、節約した数ユーロや数ドルより高くつきます。
同じ計算を普通の旅行に当てはめた記事もあります: 旅行に必要なデータ量の目安。
学生に無制限プランを勧めない理由
学期を過ごすには当然の選択に聞こえますが、そうではありません。標準の「無制限」プランは、1 日 1 GB をフルスピードで使えて、その後はその日の枠がリセットされるまで 1.25 Mbps で無制限です。メッセージや地図、音楽には十分。でもビデオ通話には厳しい夜になり、講義の録画にはもっと厳しくなります。しかも他の国別プランと同じで最長 30 日間、料金は 20 GB プランのおよそ 3 倍です。
一方の「無制限 Plus」は、フルスピードの容量がはるかに大きく、有効期間 1 日あたり 6 GB を好きなタイミングで使えますが、5 日・10 日・15 日の長さしかなく、すべての国で提供しているわけでもありません。短くて重い旅行のために作られたプランで、学期向けではないんです。学生にとっては、面白みのない答えが正解です。20 GB か 50 GB の 30 日プランを買い、なくなったらまた買う。
1 か国か、ヨーロッパ全体か?
1 か国で学び、ほとんどそこを動かないなら、その国のプランを買いましょう。1 GB あたりの値段は、どの地域プランよりも必ず安くなります。この記事を書いている時点で、ドイツ、フランス、イギリスはいずれも 30 日間 10 GB がおよそ 11〜13 米ドル。同じ 10 GB をヨーロッパ全域のプランで買うと、カバーする国の数によって 14〜27 ドルほどになります。
地域プランが値段に見合うのは、あなたが動き始めた瞬間からです。Erasmus の学期はいつのまにか週末旅行に変わりがちで、alodata のヨーロッパプランは、EU のローミング規則から外れるイギリス、スイス、トルコを含む 30 か国以上をカバーします。国境を越えても、同じ eSIM がそのまま動きます。駅で買うものはありません。
もう 1 つ、ほとんどの学生が知らない選択肢があります。alodata のヨーロッパ + 米国プランは 60 日・90 日・180 日で 20〜100 GB、大西洋の両側でおよそ 40 か国をカバーします。私たちのカタログで、1 回の購入で学期まるごと持つのはこのプランだけです。1 GB あたりの値段は国別プランより高くなりますが、9 月に一度買えば、試験まで思い出さなくて済みます。
それぞれのページで 2 つを比べてみてください: ヨーロッパの eSIM プラン と ヨーロッパ + 米国の長期滞在プラン。
費用はざっくりどれくらい?
価格は為替と、仕入れ先が私たちに請求する金額で動くので、ここに挙げるのは見積もりではなく、だいたいの形として受け取ってください。買う前に国のページで最新の価格を確認しましょう。2026 年 9 月時点で、留学先として最大の 4 か国の 30 日プランは、米ドルでこんな感じです:
| 留学先 | 10 GB | 20 GB | 50 GB |
|---|---|---|---|
| アメリカ合衆国 | $19 | $34 | $76 |
| イギリス | $13 | $23 | $50 |
| ドイツ | $11 | $19 | $40 |
| フランス | $11 | $18 | $38 |
つまりドイツやフランスで標準的な使い方をする 1 学期、20 GB プランを 4 回続けて買うと、学期でおよそ 75 ドルです。アメリカは高いほう。現地の人にとってもそうです。イギリスや EU のプリペイド SIM は、手に入るようになれば同じ容量で月あたり安くなることがあります。だからこそ、上に書いた「まず eSIM、あとで現地 SIM」の順番を、私たち自身でも選びます。
出発前の 10 分チェックリスト
- スマホが SIM ロック解除済みで、eSIM に対応しているか確認しましょう。*#06# にダイヤルして EID が表示されれば大丈夫です。契約で買ったスマホはロックされていることが多く、解除の処理に通信事業者が数日かかることもあるので、搭乗口ではなく、まずこれを最初にやりましょう。
- 学期まるごとではなく、最初の 1 か月分のプランを買いましょう。2 週間もすれば、自分の Wi-Fi 事情がずっとよくわかります。
- 注文メールの QR コードから、家で Wi-Fi につないでインストールしておきましょう。インストールしても時計は動き始めません。有効期限のカウントは、現地で eSIM が初めて実際にデータを使ったときから始まります。
- 回線に「留学データ」のような名前を付けて、モバイルデータ回線に設定し、着陸するまでその回線の「データローミング」はオフにしておきます。iPhone では「Wi-Fi アシスト」もオフに。自宅の弱い Wi-Fi のせいでプランが 1 日早く始まらないようにするためです。
- 自宅の SIM は「データローミング」をオフに。スマホには入れたまま、通話とショートメール用にオンにしておきます。
- 自分の街のオフライン地図をダウンロードして、宿の住所をスクリーンショットしておきましょう。地味ですが、いちばん「やっておいてよかった」と思うことです。
搭乗前に開いておきたいガイドが 3 つあります: eSIM のインストールと有効化のやり方, eSIM の対応端末 と eSIM がつながらないときの対処法。
3 週目でプランが切れたら
少なくとも一度は起こります。プランが勝手に更新されることはなく、あなたが何か買わない限り私たちが再び請求することもありません。それが狙いなのですが、次の一手はあなた次第、ということでもあります。アカウントにサインインすると、残りのデータ量と有効期限が見られます。プランがトップアップに対応していれば、同じ eSIM にデータを足すだけで、入れ直すものはありません。対応していなければ、同じ国の新しいプランを買って 2 枚目の eSIM としてインストールします。新しいプランは初めて使ったときにしか始まらないので、古いほうが切れる夜ではなく、2〜3 日前に買っておきましょう。
有効期限はデータを使っても使わなくてもカウントダウンされるので、1 日に使い始めた 30 日プランは、8 GB 残っていても 31 日には終わります。使わなかったデータは繰り越されません。買ったけれど一度もインストールしなかったプランは、30 日以内なら全額返金できます。有効化したあとは、あなたのものです。
詳しくはこちら: eSIM にデータを追加する方法 と 返金・キャンセルポリシー。
主な留学先 4 か国のメモ
アメリカ合衆国
キャンパスの Wi-Fi はおおむね良好で、寮はたいてい有線なので、10 GB か 20 GB のプランでやっていける学生は多いです。現地のプリペイドは見つけやすいものの、安くはありません。それと、アメリカの通信事業者が売るスマホはロックされていることが多い。これが一番響くのは、逆方向に向かうアメリカの学生です。出発前にロック解除を済ませておきましょう。 アメリカ合衆国の eSIM プラン
イギリス
プリペイド SIM は安くてどこでも買えるので、ここでの eSIM の役目は最初の 2 週間と、大陸側への旅行です。イギリスが EU のローミング規則の外にあることは覚えておきましょう。あとで手に入れた EU の SIM はイギリスでのローミングに料金がかかることがあり、逆もまた同じ。イギリスを含むヨーロッパ全域の eSIM が、地味に元を取ってくれる場面です。 イギリスの eSIM プラン
ドイツ
eSIM がいちばん重要になる国です。契約には住民登録(Anmeldung)と、たいていドイツの銀行口座が必要で、プリペイド SIM は有効化の前に本人確認があり、大都市では登録の予約に数週間かかることもあります。最初の週末ではなく、最初の 1〜2 か月は eSIM で走るつもりでいましょう。 ドイツの eSIM プラン
フランス
プリペイドは tabac(タバコ屋)で簡単に買えますが、契約にはフランスの銀行口座が要り、銀行は住所と、多くの場合は電話番号を求めます。eSIM はこの輪を断ち切ります。フランスの学生寮の Wi-Fi は当たり外れが激しいので、事情がわかるまで、最初の 1 か月は大きめのプランに寄せておきましょう。 フランスの eSIM プラン
つながる準備はできた?
行き先から eSIM プランを探して、家を出る前に準備しておきましょう:
よくある質問
eSIM は 1 学期や 1 年の留学のあいだずっと使えますか?
使えますが、購入は 1 回では済みません。国別プランは最長 30 日なので、1 学期なら毎月新しいプランかトップアップが必要です。学期まるごとを 1 回の購入で済ませたいなら、alodata のヨーロッパ + 米国プランは 60 日・90 日・180 日で使えます。多くの学生は最初の 1〜2 か月のあとで現地の SIM に移り、eSIM は旅行用に残しています。
銀行のショートメール認証コードはこれまでどおり届きますか?
はい。自宅の SIM をスマホに入れたままオンにしておけば届きます。eSIM が担うのはデータだけです。自宅の SIM は料金がかからないように「データローミング」をオフにして、海外でのショートメール受信に自宅の通信事業者がいくら請求するか確認しておきましょう。たいていは無料です。
alodata の eSIM に現地の電話番号は付いていますか?
いいえ。alodata のプランはデータ専用です。通話やメッセージは WhatsApp や FaceTime などのアプリで使えますが、ショートメールや普通の通話に使える現地の番号はありません。大家さんや銀行が番号にこだわる場合は、eSIM と並べて安い現地のプリペイド SIM を追加しましょう。
学生にとって eSIM は現地の SIM より安いですか?
1 年通して見れば、1 GB あたりでは現地の契約がたいてい勝ちますし、イギリスや EU のプリペイド SIM も月あたりでは安くなることがあります。eSIM が勝つのは、どちらも手に入らない最初の数週間と、国境を越える旅行です。自宅のプランで何か月もローミングするのと比べれば勝負になりません。eSIM のほうがはるかに安いです。
プランはインストールした時点で始まりますか?
いいえ。インストールはプロファイルをスマホに読み込むだけです。有効期限は、現地で「データローミング」をオンにした eSIM が初めてデータを使ったときから始まります。だから 1 週間前に家でインストールしておいても大丈夫なんです。着陸するまで eSIM の「データローミング」はオフにしておきましょう。
eSIM のデータを部屋のノートパソコンと共有できますか?
はい。alodata のプランでは、スマホやタブレットからの「インターネット共有」(テザリング)が使えます。プランは個人利用を想定しているので、専用の MiFi ルーターはサポート対象外で、無制限プランでの過度なテザリングは公正利用の対象になります。ノートパソコンを定期的にテザリングするなら、50 GB プランを買いましょう。
スマホに「eSIM を追加できません」と出ます。どうすれば?
10 回に 9 回は、スマホが自宅の通信事業者にロックされています。解除できるのはその事業者だけで、数日かかることもあるので、早めに動きましょう。ごく最近解除したばかりなら、少し待ってからもう一度試してください。ほかの原因は、alodata の eSIM トラブルシューティングガイドでカバーしています。
